
先日実家に帰省したのですが、実家用として使用していたチャイルドシートが小さくなり、新しく買い替えることになりました。
帰省中の短期間でしか使用しないため、あまり費用はかけたくないのですが、一方で事故が起きた際を考えると安全性を確保しておきたく、どれを買おうか悩みました。
そんな中、西松屋で比較的作りもしっかりしており、価格もそこそこのチャイルドシートを見つけたので購入してみました。
普段家で使用しているApricaのチャイルドシートとの比較も含めて紹介しますので、購入を検討している方の参考になればと思います。
西松屋 イージスジュニアネクストの基本仕様
タイトルにある通りですが、今回私は西松屋の「イージスジュニアネクスト」というチャイルドシートを購入しました。

簡単に「イージスジュニアネクスト」の基本仕様をまとめました。私が普段使用しているApricaの「フォームフィットISOFIXセーフティープラスAB」の仕様も合わせて載せています。
メーカー | 西松屋 | Aprica |
品名 | イージスジュニアネクスト | フォームフィットISOFIX セーフティープラスAB |
価格 | 13,748円 | 38,535円 |
対象年齢 | 15ヶ月~11歳頃 | 1歳頃~10歳頃 |
対応身長 | 76~150cm | 身長76cmかつ月齢15カ月以上から身長135cmまで |
本体重量 | 5kg | 13.2㎏ |
本体サイズ | W45×D46×H58.5~80.5cm | W44.0-50.5×D51.5-57.0×H 65.0-77.5cm |
シート材質 | ニット/メッシュ (リバーシブル) | メッシュ |
取付方法 | 3点ベルト固定 | ISOFIX |
適合安全基準 | R129適合 | R129適合 |
調整機構 | ヘッド高さのみ | ヘッド高さ+横幅 |
その他 | シート丸洗い可 | シート丸洗い可 サイドシールド |
西松屋もApricaもどちらも日本のベビー用品メーカーになります。西松屋が1956年創業、Apricaが1947年創業と、どちらも60年以上続く老舗メーカーです。
対象年齢や身長には大きな差はありませんが、Apricaの方は少し機能が多いので、西松屋の製品に比べると価格に3倍くらいの差があります。
重量はApricaが13.2㎏に対して西松屋は5㎏とかなり軽量です。Apricaは実際取り付けの時も、車に運ぶまでに重くて苦労した印象です。軽いのはありがたいですね。
使用できる期間が長い分、西松屋もApricaも身長に合わせて、ヘッド部分の高さの調整が可能です。Apricaに関してはヘッドの高さ調整に合わせて、横幅の変更も可能になっています。その分、全体サイズが大きくなっているのですが、子供が成長しても負担が少なく使用できるかと思います。
シートはどちらも丸洗い可能です。材質は通気性の良いメッシュ材です。西松屋のシートはリバーシブルとなっており、反対面はニット材になっています。季節に合わせて切り替えが可能です。
↓大きめの段ボールでしたが重量が5㎏と軽量なので、持ち運びも楽でした。


↓内容物は本体と取扱説明書くらいでした。

取付方法
イージスジュニアはベルト3点固定方式になります。それに対して、フォームフィットはISOFIXでの取り付けになります。やっぱりISOFIXの方が差し込むだけなので取り付けは楽です。また、固定もしっかりしているので安定感があります。
一方でベルト3点固定方式は、最初取り付け方法がわからず少し手間取りました。しっかりとベルトを引っ張って固定しても、若干のぐらつきがあり、少し不安を感じました。ただ、緊急時にはしっかりとストップできるので、必要十分の機能は備わっていると思います。実際、力を入れてぐっと引っ張るとシートベルトがしっかりロックしてくれました。
↓実家の日産のノートに取り付けるとこんな感じです。背面の隙間にベルトを通して固定します。

安全性
どちらも安全規格のR129適合の製品になります。
R129と言われてもピンとこない方も多いと思います。私も実際そうでした。
簡単に説明するとR129はヨーロッパの国際経済委員会が制定したチャイルドシートの最新の安全基準になります。従来の規格であるR44からの主な変更点としては以下の4項目です。
・前後だけでなく、左右のドア側からの衝撃にも耐える設計
・体重ではなく、より個人差の小さい身長に合わせた基準
・ダミー人形に計測センサを取り付けた衝撃試験
・衝撃の小さい後ろ向き取り付けの期間が12か月から15か月まで延長
従来の基準と比較してより高い安全性が求められていることがわかるかと思います。実際どちらのチャイルドシートも身長に合わせた高さ調整機構が付いていたり、側面を覆うような形状となっておりR129を意識していることが確認できます。
Apricaの方は特に安全にこだわっています。強い衝撃を緩和するために頭部の位置に特殊なクッションが取り付いてたり、胴体側にはサイドシールドと言われるプロテクターも取り付いています。
西松屋と比較しても安全性は高いと感じました。
使用していて良い点・気になる点
「イージスジュニアネクスト」を実際に使用してみて感じた良い点と気になる点を簡単に紹介します。
良い点
安価
チャイルドシートの中では比較的安価な部類になるかと思います。なのですが、安全面や使用面など必要十分の機能はしっかり備わっているかと思います。高価格帯の製品と比較すると足りない面も気になりますが、コスパ的には高いかと思います。
子供の乗せ降ろしがしやすい
安価ではありますが、子供のベルトの固定方法は高価格帯のApricaと同じ方法だったので扱いやすかったです。良くある機構ではあるのですが、ベルトの調節なども簡単でストレスなく乗せ降ろしができました。
軽量
Apricaのチャイルドシートが13.2㎏なのに対して、イージスジュニアは5㎏ととても軽量です。チャイルドシートは重い印象があったので、購入時に製品を持って驚きました。取り付け時に車に持っていくのも楽なので、女性でも容易に扱えるかと思います。着脱の機会が多い方などは特にメリットに感じるかと思います。
長期で使用できる
Apricaの製品にも共通して言えますが、15ヶ月~11歳頃までと非常に長期で使用できます。成長に合わせて買い替えていると、費用もかさむので長く使用できるのはありがたいですね。子供の体系に合わせて調節も可能なので、子供への負担も小さくて済みます。
気になる点
取り付けがガタつく
前述しましたが、固定方式が3点ベルト固定のためどうしても若干ガタつきます。ちゃんと取り付いていれば安全性には問題ないとは思いますが、長期的に使用するのでベルトの緩みなど定期的に取り付けを確認した方が安全かと思います。
取り付けがしにくい
ベルトの通す位置などが初見ではわかりにくかったです。ApricaのISOFIXでの取り付けを経験していたので、比較すると取り付けにくさが気になりました。誤って取り付けるとチャイルドシートの意味が無くなるので、製品本体にわかりやすい説明などがあるとありがたかったですね。
安全性
価格相応な部分ではありますが、高価格帯のチャイルドシートと比較すると安全面で気になる部分がでてきます。必要十分の機能は備わっていると思うので、あとは費用との相談にはなるかと思います。
まとめ
簡単に西松屋のチャイルドシート「イージスジュニアネクスト」の紹介をさせて頂きました。
Apricaと比較すると足りない面もいくつかあるのですが、価格を考えるとコスパの良い製品かと感じました。特に重要な安全面に関しては、どちらも同じ基準を満たしているので安心できるかと。
軽量ですし、子供の乗せ降ろしもしやすいので、扱いやすい製品だと思います。
ガッツリ安全性重視したいという方には微妙ですが、価格をなるべく抑えて、安全性もそこそこにほしいと思っている方におススメですので、購入を検討している方は参考にしてみてください。